下水道
下水道は、環境を守るうえで最も重要な社会資本のひとつです。その基本的な役割として
①汚水の排除・処理
②雨水の排除
③公共用水域の水質保全
が挙げられます。さらに近年
④都市の水循環を支える処理水の再利用
⑤高度処理による健全な水循環・良好な水環境の創出
⑥汚泥の資源化や下水の熱利用など下水道の持つ資源・エネルギーのリサイクル
⑦管渠内に敷設する光ファイバー網の下水道施設の多目的利用
等が加わり、ますます多様な役割を担うことが期待されています。
当社は、下水道施設に関する調査・計画・設計に係る業務のなかでも特に次の2項目がこれからの重点業務になると考えています。
■ 中小都市の下水道整備
日本の下水道普及率は、平成15年度末で全国平均で66.7%に達しましたが、人口5万人未満の市町村の普及率は 33.9% で全国平均の半分にも満たない状態です。下水道整備の地域間格差は非常に大きなものになっています。厳しい財政事情の中で経済的で効率的な下水道管渠整備を必要としています。
当社では、過去の豊富な経験とともに最新の技術開発にも留意して、中小市町村の下水道整備に寄与していきたいと考えています。また、鉄道横断・近接する管渠等の埋設構造物の設計に関しては特に経験豊富で、顧客のご要望にお応えできる態勢を整えております。
■ 老朽施設の改築・再整備と地震対策
早くに下水道整備に取り組んできた都市では、施設の老朽化が問題となっています。老朽施設の改築・再整備に合わせて地震対策にも取組むことが、重要な業務と考えています。